【なんごう りきまる】
この人も歌舞伎『白浪(しらなみ)五人男』の一員で、元漁師→船強盗という経歴の持ち主です。
・弁天小僧といつもコンビを組んで、悪さ(=今でいう「オレオレ詐欺」や「ニセ有栖川宮事件」のような、他人になりすます詐欺)ばかりしています。
・日本駄右衛門の手下で実在した人物、南宮行力丸がモデルだそうです。
その後の調査によると、茅ヶ崎の南湖地方出身の南湖力丸という舟持ちのドラ息子(=江戸に出てヤクザ稼業に手を染めたらしい)もモデルに入っているようです。彼の供養碑は大正7年に茅ヶ崎の西運寺に建てられたようです。
参照:タウンニュース/第31回茅ヶ崎チョット見てある記/人も町も活気に溢れて―南湖・西運寺より(注:現在リンク切れです)
芝居では「オイラが(処刑されて)死んだとしても、念仏なんかいらねぇよ(=辛気くさいのは嫌いだし、同情するな)」と言ってたけど、実際は地元の方に手厚く葬られたようですね。
「ドロボウといえば、やっぱり鬼瓦権造(=伝説のお笑い番組「オレたちひょうきん族」でビートたけし扮するキャラクター)ばりの口ひげよね〜」とか、やっぱり眉毛は太くてあごが割れていないと…と、「くどい顔」に描いていたら、アラ不思議!ちょっと好みの顔になってしまいました。
(2005年5月25日〜6月25日)
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