キンケイドウ【Kinkeidou
20世紀のおさらい辞典

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おうへい横柄】

 人を見下し、えらそうなこと。

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おえつ嗚咽】

 感極まって、しゃくり上げるような、息継ぎのように息がもれるような泣き方(声)。

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おおづめ【大詰】⇔序幕 芝居・歌舞伎

[脚本用語で]最終幕。クライマックス。
 

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おおまがとき大魔が時】 古語

[昼と夜の中間の時間帯である「夕暮れ時」が一番、魔物や幽霊が現れるという、いいつたえから;
「逢魔が時(読み:おうまがとき)」とも書く。]

夕方。夕刻。黄昏れ。

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おかぼれ岡惚れ】 <同>横恋慕 死語

[「岡」は傍ら(読み:かたわら)の意味]
(1)他人の恋人もしくは配偶者を勝手に好きになって、夢中になっている状態。

(2)相手の気持ちなどお構いなしで、一方的に熱を上げること。

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おーがにっく【英 organic】

(1)英語で器官の。有機体の。組織的な。

(2)有機栽培。または有機栽培・無農薬で育てた素材を、人工的な加工(漂白・着色・味付けなど)をしないで、「素材本来」の色や味、感触を残した人体に無害な(工業)製品のこと。
<類>
エコ

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おくそく憶測】

 まったく理由や事情も分からない(他人の)ことを、自分の中でだいたいの予想・見当をつけること。

 「確信はないが、おそらく、きっと、多分…こうだろう」と、考えること。そのような不確定な段階の考え。思い込み。

<類>下司の勘ぐり

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おくて【奥手・晩稲・晩生】⇔わせおませ

(1)遅く成熟する稲(果物・野菜)。[表記:晩稲・晩生。←早稲の反対語ということで]

(2)転じて成長の遅い人・消極的で内気な人の意味。[表記:奥手]

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おこがましい【烏滸がましい】

(1)身の程知らずで生意気である。差し出がましい。出しゃばりである。

(2)馬鹿げている。愚かだ。いい笑い者だ。

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おごそか【厳か】 <同>荘厳

 重厚で気高い雰囲気の。荘厳な。

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おしこみ(ごうとう)押し込み(強盗)】

 強盗に入る際、その家の者を殺さずに縛り上げ、しかも家の中の明かりをつけたまま盗むこと。泥棒。

<ご注意>※犯罪なので絶対に真似しないで下さい。※

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おしゃま

 おませな女の子。

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おすみつきお墨付き】

(1)室町・江戸時代に、主君や大名、幕府から家来に与えた花押の押してある文書(=許可書)のこと。

御判物(ごはんもの)。

(2)権威のある人物から、正式に保証(認定)されたもの。認定書。

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おせんち【おセンチ】死語

 1970年代前後の乙女ちっくな(文学)少女の流行語。
センチメンタル」な気分にひたって、涙もろくなること。

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おたくオタク】<省略>オタ ヲタ

 ローマ字でOTAKUと表記すると、海外でも通用する国際語となる。もとは相手(の家)を指す言葉「お宅」(二人称)から。

 一般にその分野(アニメ・漫画・ゲームなど)に異常に詳しく、
偏愛している人のこと。特に「美少女アニメ」や、 エロゲーム系の二次元キャラクターを本気で愛したり、その世界観に浸れるほど、思い入れの強い人・またはその風貌(→見るからに気弱でおとなしそうな、あまり流行を取り入れていない髪型と服装の、不健康そうな<太った><眼鏡をかけた>)の人を指す。

 語源はその人達が、相手を「-」と呼ぶことからついた説と、彼らが「家にずっと閉じこもって、その趣味に没頭している」(最近では「引きこもり」→「ヒッキー」とか、ニートと呼ばれる)ことからついた説の二通りある。

<類>
マニア。〜リアン

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おたちだいお立ち台】

(1)公衆の前で挨拶や演説、インタビューの際、目立つように一段高く立つための台。

もとは天皇陛下や昔の偉い人が立つための台の丁寧語。

(2)クラブやディスコのフロアより一段高い場所。そこの常連や「女王的存在」を自負する人達が踊るための、ひな壇のこと。

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おちオチ・落ち】

(1)不注意で抜け落ちていたり、欠陥や失敗があること。

(2)予想される最悪の結末。

(3)(落語などの)話の結末に出てくる効果的な「しゃれ」。下げ。

まくら

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おーでぃえんす【英 audience】

 聴衆。観客。読者。謁見(えっけん)。(意見を)聞くこと。

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おーてぃーしー いやくひんOTC 医薬品】短縮

  オーバー ザ カウンター ドラッグOver The Counter drug]の略で、薬局やドラッグストアで売っている薬のこと。

 製薬会社の販売している処方薬の大半(90%以上)は、MR(営業)が直接病院の医師に営業し、売り込んでいる。

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おーと・くちゅーる【仏 haute couture】

 オート「高級な」クチュール「仕立て」のこと。基本的に手仕事の「高級注文服」のこと。

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おとしいれる陥れる】

 「落とし入れる」から。

自分が有利になるように、誰かを「不幸のどん底」に突き落とす(よう、仕向ける)こと。

※↑社会的に成功しても、人間として「最低」な奴だと思う!

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おとしめる貶める】

 誰かの評判(=地位や名声、品性など)や能力を、「実際よりも低く言う」こと。

※↑まぁ、こういうことする奴に限って「たいして実力がない」よね〜。人の邪魔するより、まずは努力しろよ!と言いたい。

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おとめちっく【乙女ちっく】死語

 「乙女」な(=メルヘンチックで可愛い、清純な少女のように初々しい)雰囲気なもの。
1970年代の少女達に支持された、
元祖「可愛い」のもの。

 この時代は田村セツ子先生やアドちゃん(=水森亜土先生)のイラストが一世を風靡し、サンリオなどの「キャラクター商品」が台頭してきた時代でもある。その影響でパステル・カラーのファンシーな色と可愛らしいイラストがプリントされた文房具や、ハンカチ、布カバン(=ファンシーグッズ)が巷で溢れかえっていた。PINK HOUSEもこの頃にはオープンし、レースと花柄のフリフリの洋服が「少女趣味」の代名詞となったのも、この時代からと思われる。

 読者層の大半が少女である文学やマンガの世界でも、その世界観は受け継がれ、「(国籍不明の)西洋風のメルヘンチックな舞台で、(国籍不明の)少年少女が、手をつなぐだけでドキドキしたり、目があっただけでも大騒ぎしたり、念願かなって「おつきあい」することになっても、キス以上の交際はしない」という、今の時代からは到底考えられない、「清く正しく美しい」ものであった。

 今の荒んだ時代には、その世界観が新鮮で理想的に見えるらしく、「乙女系」なる言葉と、70年代に一世を風靡したイラストやキャラクター・グッズが、また人気を盛りかえしている。

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おなじあなのむじな【同じ穴のむじな】

 [「狢(むじな)」とはアナグマの事]一見、違うことのように見せかけておいて、実は同類であること・裏で繋がっていること。悪巧みの仲間や同業者であること。

/metropolis/notepad dictionary より

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おにゅうがくお入学】<同>お受験

 橋田壽賀子脚本のNHKドラマ『お入学』('87)から、一気に知名度の上がった言葉。名門私立か国立の幼稚園、または小学校入試の事を指す。

 早稲田大学と慶應義塾大学の附属が小学校から始まることから、世間的には「小学校受験」の方が注目される。

 学校側は「ペーパーテスト」の結果より、“挨拶”や“お片づけ”などの「家庭での躾(しつけ)」がされているか、団体行動で「足手まとい」にならない“協調性”や、“運動神経”を重視している。中でも入学の決め手となるのが面接である。名門私立校は特に念入りで、最低3回は行われる。

 しかし、学校によって選考基準がまちまちなので、「うるさいぐらい元気な子」が合格することもあり、名門校の生徒が必ずしも「お上品」で「お行儀が良い」とは限らない。

 「-」をめぐって毎年、
縁故や口利きなどの裏口入学サギが横行していたり、母親同士のエゴむき出しのバトル(=ライバルが不利になるように、わざと変なジンクスや噂を流すなど)が繰り広げられているらしい。その独特の雰囲気に違和感を感じるなら、庶民は深入りしない方が幸せかもしれない。

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おねだり【お強請り】

 ねだること。「(コレ、)ほしぃ〜。」と甘えて、人に金品をもらうことを強く懇願(=お願い)すること。

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おはこ【十八番】歌舞伎

 「お家芸」。得意分野。

 もとは歌舞伎用語で、文化・文政時代から幕末まで活躍した七代目 市川團十郎(1791〜1859)が、初代以来、観客に好評だった「お家芸」の当たり役から、十八種類の演目を選んだもの。すなわち

「不破(ふわ)」
「鳴神(なるかみ)」
「暫(しばらく)」
「不動」
「嬲(うわなり)」
「象引(ぞうひき)」
「勧進帳(かんじんちょう)」
「助六(すけろく)」
「押戻(おしもどし)」
「下郎売(ういろううり)」
「矢の根(やのね)」
「関羽(かんう)」
「景清(かげきよ)」
「七つ面(ななつめん)」
「毛抜(けぬき)」
「解脱(げだつ)」
「蛇柳(じゃやなぎ)」
「鎌髭(かまひげ)」
のこと。

 初代・團十郎の先祖が甲州(現在の山梨県)出身の武士だったことから、躍動感あふれる「荒事」を得意とした。

 明治時代になって新たに「鏡獅子(かがみじし)」、「紅葉狩(もみじがり)」、「高時(たかとき)」など、「新歌舞伎十八番」が制定された。 
 

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おぴにおん【英 opinion】

 (専門家の)意見。評価。見解。

ーリーダー(=opinion reeder:「ある分野」で人から意見や評価を求められるような「その道」のプロ。専門家。)

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おびにみじかし たすきにながし【帯に短したすきに長し】

(紐が帯にしては短すぎるし、袖を端折るたすきにしては長過ぎて)物事の中途半端で役に立たないこと。どちらにしても使い物にならないもの。

<類>箸にも棒にもかからず

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おふぁー【英 offer】

 申し出(る)。提供(する)。売りに出す。

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おぶざーばー【英 observer】

 会議には参加するものの、正式な参加者ではないので、採決には加わらない人。

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おぶじぇ【仏 objet】

(1)物体。対象。題材。

(2)前衛的な「芸術作品」や生け花のジャンルで、抽象的なテーマを効果的に見せるために、作品に取り入れた(本来、芸術とは無縁の)物体、またはその作品のこと。狙いを失敗すると、正真正銘の「物体」となる。

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おぶじぇくしょん【英 objection】

 異議。反対理由。難点。

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おぷしょん【英 option】

 選択。(お好みで選んで)ついてくるもの。

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おぷてぃみすと【英 optimist】

 楽天家

ペシミスト

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おぷてぃみずむ【英 optimism】

 楽天主義

ペシミズム

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おまーじゅ【仏 hommage】

 従属。服従。敬意(を表する)。尊敬。贈呈(する)。献呈(する)。

そのもの(人)に対して深い尊敬の念や賞賛する意味の言葉。


<例文>
「ーを捧げる。」
<類>
トリビュート

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おませ⇔おくて

 「ませている」こと。ませた子供。マセガキ。

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おむにばす【英 omnibus】

 [「乗り合い自動車」の意味]それぞれ独立したいくつかの短編の作品をまとめ、全体で一つの作品にしたもの。

<例>「オムニバス映画」

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おもはゆい【面はゆい】 古語

 恥ずかしい。照れくさい。決まりが悪い。

/metropolis/notepad dictionary より

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おもむき趣き】

(1)(あるものの中に)含まれている意味や内容。事情。理由。

(2)あじわい。風情。おもしろみ。雰囲気。様子。

(3)[文章で]〜であるということ。

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おやくそくお約束】 俗語 死語

 (業界内での)決まりごと。しきたり。常識。ルール。暗黙の了解

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おやまのたいしょうお山の大将】

[どこかの地方の祭で(地元の)山鉾の大きさを自慢していた者が、本場の京都の祇園祭を見て、その規模の大きさに驚き、これまでいた自分の世界の小さいこと・無知を恥じたという逸話から]小事をなし遂げて得意になっている人。小さな世界の中で威張っている人。

※たとえ「自己満足」の域を出ていなくても、「何かをやり遂げた」という点では評価に値すると思う。小さなことの積み重ねが「経験」や「自信」に繋がることだってあるし、「小規模」なりの良さもあると思う。少なくとも自分からは何もしないで、「文句を言う・他人をバカにする」人よりは、はるかに偉いと思う。

<類>諺井の中の蛙(大海を知らず)」。鳥なき里のこうもり

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おり【澱】

 よどんでたまったもの。

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おーる【英 all】

(1)全部。全て(の)。まるごと。

(2)オールナイト[英 all-nightの略で、夜通し遊ぶこと。「完全徹夜」すること。

<例文>「-する。」

<同>完徹(カンテツ)

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おるがないざー【英 organizer】

 組織者。設立者。主催者。

<省略>オルグ

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おるたなてぃぶ【英 alternative】

(1)どちらか一方の。二つ(以上)の一つを選択すべき。

(2)(官庁用語で)別の。他の。

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おんけん穏健】

(1)穏やかで、常識的な考えをしていること。

(2)極端ではなく、ほどほどであること。

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おんこちしん【温故知新】

 昔の事を研究して、新しい物事に適応すべき知識や方法を得ること。

<類>古きをたずねて新しきを知る。

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おんしょう【温床】

 菌やウィルス、犯罪など、「人間にとって有害なもの・危険な思想」がぬくぬくと育つ環境。

<例文>「匿名性の高い電子掲示板はスパムのーだ。」

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