キンケイドウ【Kinkeidou】 な行 |
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ないてばしょくをきる【泣いて馬謖を斬る】
[中国・『三国志』の故事より]私情をもって、道理を曲げない。
※参考webサイト:川本喜八郎Official Web Site/作品紹介/人形劇『三国志』あらすじ/第三回「五虎大将関羽出陣す」から「孔明五丈原に死す」まで
ないーぶ【英 naive】
純真な。無邪気な。
※日本語の解釈では「純真さ」の中にも、「傷つきやすい」とか「脆さ」の「繊細さ」も含まれている。
ないまぜ【綯い交ぜ】歌舞伎・芝居
複数の「世界」を織り込んで、芝居を作ること。
なき(っ)つらにはち【泣き面に蜂】
[泣いている顔に蜂が刺す意味]
不運の人にさらに苦痛や不幸が重なること。
なじみ【馴染み】⇔一見
常連客。ずっと以前から知っている人・客。気心のしれた(信用のできる)人。
※江戸時代からある言葉。当時の遊廓は、客がお気に入りの遊女を指名し、「目的」を達成するまでに最低3回は大金を注ぎ込み、通いつめなければならないシステムであった。
まず遊女を指名し始めて会うことを「初会」といい、この段階ではまだ、客は引付座敷にさんざん待たされた上に、遊女によそよそしい態度を取られる(酒宴を上げる→お開き)。2回目に会うのは「裏を返す」といい、前よりは遊女の態度に親しみは感じられるが、まだ完全に心を開いていない状態(同じく酒宴を上げる→お開き)。3回目になって、ようやく「馴染み」となり、客は「目的」が達成できる。その時に遊廓公認の仲として、自分の名前を入れた箸紙に、自分専用の箸と定紋を入れた箸箱を持つことが許される。
(しかしそれ以後も客は毎回、宴会代+遊女に床花代という名のチップをはずまなければならなかった)
なしょなりすと【英 nationalist】
国粋(こくすい)主義者、国家主義者、右翼(うよく)のこと。
なしょなりずむ【英nationalism】
国家主義(=自国が一番優れていると信じ、外国<人>を極力排除しようとする主義)。
<同>国粋主義。民俗主義。
ななころびやおき【七転(び)八起(き)】
何度も失敗しても諦めず、その度に勇気を出して立ち上がること。
※あんまり失敗が続くと、精神的にも「負け癖」がつくのか、なかなかそんなに前向きな気分にはなれないですよね。
なぶる【嬲る】
(1)面白半分でちょっかいを出す。弄ぶ。
(2)ひどく苦しめ、悩ませいじめること。
なまあし【ナマ足・生足】俗語 <類>素足。裸足。
ナマ足のナマは「生放送」の「生」と同じで、「直接」とか「直に」の意味。
つまり「ストッキングを履いていない状態の足」のこと。昔流に言うなら「素足(すあし)」。
※’90年代半ば頃〜2000年あたりの流行語。
なまめかしい【艶かしい】
(女性の)上品な美しさの中に感じられる肉感的な色っぽさ。
職業。本業。生涯の仕事。
なるしすと【英 narcissist】
うぬぼれやさん。ギリシャ神話の美青年ナルシスが、泉に写った自分の姿に見とれて、水仙になったことから。
自己陶酔型人間。(正しくはナルシシスト)
<変型>ナル。ナルちゃん。
※筆者はこういう人種のことを、「オレさま美学の発達した人」と表現する。
なんか 俗語 短縮
「なにか」または「なんだか」の略。
脈絡はないけれど、とりあえず会話の始まり・つなぎに出る言葉。
なんせんす【英 nonsense】
無意味。くだらない。馬鹿げた。
<例>-高校生(=コギャルブーム<'96〜'98>に便乗し、ナンパされる目的で「女子高生」の扮装をしているが、実は本物の高校生ではない・或いは既に高校を卒業した人のこと)。
-制服(=放課後や休日に見られる制服のように見える街着。白かパステルカラーのシャツに、Vネックのセーターかベストを着、紺か灰色、チェックのミニのプリーツスカートが基本。これに市販のワンタッチ式リボンや、他校の指定グッズ(ネクタイやナイロンバッグなど)と合わせる。ブランドはラルフローレンかイーストボーイが人気)。
におう【仁王】
寺院の入口や門の両側に立って、仏法を守る密迹金剛(みつしゃくこんごう)と那羅延金剛の(ならえんこんごう)の二力士。
ー立ち(におうだち・仁王像のようにいかめしく、力強く立つこと。)
諺にかいからめぐすり【二階から目薬】
効果のおぼつかないこと。もどかしいさま。
にっしんげっぽ【日進月歩】
休むことなく日々、目に見えて進歩すること。
にーず【英 need】
必要性。需要。
にっち【英 niche】
[もとは建築用語で、あらかじめ聖人像(彫刻)を置くために作られた僅かなくぼみ]
すき間(産業)。まだ大手が手をつけていない(=目をつけていない)分野や、少数派を対象にした市場やサービス。
にーと【NEET】短縮
[Not in Education, Emplyment or Trainingの略語]
学校にも行かず、働いてもいない、かといって職業訓練や就職活動もしていない若者を指す。1990年代末のイギリスで生まれた言葉だが、2003年あたりから日本でも使われるようになってきている。
厚生労働省が9月に発表した2004年版『労働経済の分析』(労働経済白書)でニートに相当する人、つまり求職活動もしていない非労働力人口のうち、〈1〉15―34歳〈2〉学校を卒業〈3〉未婚〈4〉家事・通学をしていない―という人の数を集計した結果、2003年では52万人に達していることが分かった。同省では、2002年分もさかのぼって集計したが、1年で4万人も増加している。
ニートの中には、いわゆる「ひきこもり」も含まれ、学校に在籍していながら通学していない場合もあるため、実際にはもっと多いとの指摘もある。
にちじょうさはん【日常茶飯】 <同>家常茶飯
日常生活で経験する、ごくありふれた事柄。
にとをおうものはいっともえず
諺【二兎を追うものは一兎も得ず】
同時に二つのものを狙うと集中力が分散し、かえって一つの目標さえも狙えないこと。(よく例えられるのは、二股かけて「本命」と「遊び」の両方に逃げられるパターン)
<類>虻蜂取らず
にばんせんじ【二番煎じ】
(1)一度煎じたお茶(薬)を再度、煎じたもの。
(2)ブームや人気にあやかって、自分もその真似をすること。亜流。
(かつての流行や方法の繰り返しで、独自の発想や新鮮味に欠けるもののたとえにも使われる。)
にひる【ラ nihil】<同>虚無
虚無(的)。
<関連>ニヒリズム[nihilism]=虚無主義
ニヒリスティック[nihilistic]=虚無(主義)的
ニヒリスト[nihilist]=虚無主義者(=熱い理想論を唱える人を冷めた目で見るような、現実主義者のこと。)
にまいじた(をつかう)【二枚舌(を使う)】
自分が得するためならば、(相手に合わせて)そのつど主義主張をコロコロと変える、油断も隙もない人物の発する言葉。
第三者からすれば、話の前後が矛盾してたり、結果として嘘をついているように感じられる言葉。
※世間的に見れば「単なる嘘つき」だけど、おそらくこういう人は損得感情がハッキリしているので、その時々で一番、自分にとって「安全」で「有利」でさえあれば、嘘も「真実」で「正義」なのだろう。自分にとって「都合の悪いこと」は忘れているようで、過去にまったく正反対の意見を言っていたことを指摘されても、そのことで悩んだり矛盾を感じないようだ。
むしろ本人は「その場限りの友好関係」の潤滑油として「嘘も方便」、相手に同調するのが「礼儀」と考えているフシがあるようなので、悪びれる様子もなければ、「嘘をついている」自覚すらない場合が多い。
それか自分のついた「ミエミエの嘘」を、人を手玉に取って騙していると錯覚し、いかに自分が「世渡り上手」で「頭がいい」と酔いしれているとか。こういう人のメンタリティは謎だし、理解できません。
にゅあんす【仏 nuance】
[色や音、意味や感情、調子などの]微妙な差や、特色。
にゅうわ【柔和】
表情や雰囲気が柔らかく、穏やかで優しいこと。
にゅーかまー【英 newcomer】
新参者。新人。ルーキー。
※てっきり「ニューハーフ」の一種かと思ってた。こんな英語能力の私でも、中2の終りに英検3級取得。最近では小学生でも、英検2級(高卒程度の英語能力)や準1級とっちゃう子もザラらしいから、ちっとも自慢にならないけど。
にゅーとらる【英 neutral】
公平な。中立した立場。中間的。中立的。中性的。
にりゅう【二流】 ⇔一流。三流。
そこそこの地位や名誉、実力はあるものの、「一流」を目指して努力しても、(野心が強すぎて失脚したり、思ったよりも成果が出なかったりなどして)決して一流になれない・認められないもの。
「侠気(おとこぎ)の漢語表現。
ぬかにくぎ【ぬかに釘】
[やわらかい糠に釘を挿しても手ごたえのないように]意見しても、少しの手ごたえもなく、効き目もないことのたとえ。
ぬけまいり【抜け参り】 古語 時代劇
伊勢神宮への参拝「お伊勢参り」は、江戸の庶民の一大イベントだったが、まず親の承諾と(地元の)大家から手形をもらわないといけなかった。「抜け参り」とは、それらの手段を省いた不正な旅行のこと。ほとんど家出。
柄杓1本だけ持って、旅の途中で一緒になった人や地元の人達から施しを受ける、抜け参りの少年もけっこういたようである。
ぬすっとに おいぜに【盗人に追い銭】
[泥棒にものを盗まれた上に、さらに金まで渡すような]
損をした上に、また損をすること。
<類>泣き(っ)面に蜂
ねがてぃぶ【英 negative】⇔ ポジティブ
消極的な。否定の。物事を悪い方へ考えたり、後ろ向きに考えたりすること。
ーオプション(=頼んでもいない商品をイキナリ送りつけ、代金を請求する悪徳商法のこと。発送元は一見、NPOやボランティアなどの「まともそう」な団体を騙って、「他人の善意」につけこんでお金を徴収することが多く、問題になっている)。
ねかま【ネカマ】短縮 死語?
「ネット(上の)オカマ」の略。
金品を騙し取る目的か、恋愛慣れしていない男の反応をバカにする目的で、性別を偽ってチャットや掲示板に出没する男のこと。スケベ心をくすぐる煽情的な文章と過剰な女言葉が特徴。
神道の下級の神官のこと。
ねぐれくと【英 neglect】名詞
無視すること。最近、問題になっている親の「幼児虐待」のひとつ(他は暴力・性的虐待・言葉の暴力)で、精神的虐待や育児放棄をすること。
ネグる(=-の動詞形で「無視する」の意味)
ねっけつ【熱血】 ⇔冷血
若さゆえに血が煮えたぎるほど情熱的で、正義感が強く、(時に喧嘩っぱやく)人情味溢れる人物・性格。
ー漢(=ねっけつかん・暑苦しいぐらい情熱的で人情味が溢れる人物のこと)。
⇔冷血漢
諺ねこにこばん【猫に小判】 <同>豚に真珠
どんなに価値が高く、素晴らしいと評されているものでも、そのありがたみや良さを理解できない者にとっては、無意味なこと。
転じて、どんなに高価なものであっても、その良さを理解出来ない者は大切にしないので、与えるだけ無駄なこと。
価値の分からない者に与えるのは、非常にもったいないこと。
ねこまた【猫又・猫股・猫叉】 別名[猫魔とも]
[猫は歳をとると人間の元から離れて、化け猫の修行(!)の旅に出るという言い伝えがあり、修行を終えた猫は耳が裂けたり、尾が二股に裂けると言われることから。この名称が一般化したのは江戸時代から。]
化け猫の通称。猫の妖怪。*【辞書画廊】参照
日本出版社発行の『猫びより春号』(2001年4月増刊号・P82)によると、平安時代の文献では「猫」のことを「禰古末(ねこま)」としている例があり、「猫又」はこの「ねこま」に複数形の意味を表す接尾語「た(訳:〜達)」がついたものと記述されている。あるいはオソロシイ妖怪に対する敬意の意味を込めて呼んだのかもしれない、との解釈もある。
陽気な猫又なら手拭いをくわえて踊り出すこともあるらしいが、猫又に関する言い伝えの大半は人を喰らうとか、死者が甦って猫又になる、口が耳まで裂けて恐ろしい形相になるなど、無気味かつオソロシイものばかりである。
熊本県の阿蘇山の阿蘇五岳のひとつである根子岳は『猫岳』とも呼ばれ、ここに全国各地の猫が修行に来ると伝えられている。
※化け猫になることは、ある意味「猫の出世コース」らしいです。しかし猫が山奥で修行・・・ああ見えても、猫の世界もけっこう大変なんですね。ふと昔のアニメソング「♪インドの山奥で修行して〜」を思い出してしまいました(古っ!)。
ねーぜ【〜ネーゼ・-nese】造語
イタリアのミラノにお住まいの都会的なセンス溢れる優雅な御婦人のことを「ミラネーゼ[訳:ミラノ夫人]」と呼ぶことから、日本の女性誌も、それにならって東京・港区の白金台に出没する奥様方のことを、「シロガネーゼ」と命名したことから。それ以後、女性誌やワイドショーの世界では、日本の各都市に出没する全身ブランドづくめの「お金持ち(ぶった)婦人」のことを、「お住まいの地域(または出没エリア)+ネーゼ(またはレーヌ)」で呼ぶようになったとか。
また女性誌によると、巻き髪・コンサバなファッションの「名古屋嬢(なごやじょう)スタイル」なるものが存在するらしい。ただし上の名称「〜ネーゼ」や「〜リーナ」の大半が「主婦」を意味するのに対して、「名古屋嬢」(の大半)は名古屋にお住まいの「独身のお嬢様」を意味する。ちなみにこの名称は「名古屋城」をもじったものである。
※「シロガネーゼ」の影響で、ついには「白金通り」のことも「プラチナ・ストリート」と呼ぶ有り様に!(→正式名称まで勝手に変えるなよ!)最近、日本語の乱れが激しいのも、日本人がいつまでたっても「正しい英語」が話せるようにならないのも、こうした変な造語の影響も絶対あると思う!
<同>〜レーヌ(=フランス語で王女という意味の「レーヌ」から)
<例>アシヤレーヌ(兵庫県の芦屋を中心に出没する御婦人・御令嬢のこと)。
<類>〜リーナ
ねた【ネタ】俗語
[「たね(=種))」がさかさまになった語]
(1)材料。たね。<例>「話のー」
(2)証拠。
ねたみ【妬み】
他人の幸運や長所をうらやましいとは思うものの、その人の幸福を素直に喜んだり、長所を見倣うなどの努力をせず、むしろその人の邪魔をしてやりたいと思う感情。ジェラシー[英 jeracy]。
ねちけっと【Netiquette】 造語 死語?
ネット上のエチケット。直接「知らない」人とも交流ができるEメールや掲示板、チャットなどを利用する際に、気をつけたいマナーやルールのこと。
世の中が「パソコン通信」から、「インターネット」に移項した時代に盛んに言われていた言葉。
ねつぞう【捏造】
事実ではないことを、さも事実であるかのように話を作り、でっち上げること。
ねっとあいどる【Net Idle】短縮 造語 死語
「インターネット界のアイドル」の略。その多くは「本物のアイドルではない」が、自分の顔写真やプロフィール、近況報告の日記、自作の文芸や芸術作品?などを披露するホームページ(またはブログ)を持っている女性のこと。
当初は「自己申告」の世界だったので、本人がそう言い張っている以上、「アイドル」と名乗れた。'00年頃から、さすがに世間が許さなかったのか、「1日100件以上アクセスがあること」が条件に加わった。
<省略>ネッドル。ネドル。ネトア。
ねんき【年季・年期】 古語
(奉行人を雇う)あらかじめ決められた期間。
のうあるたかはつめかくす 諺「能ある鷹は爪隠す」
実力のあるものは、やたらに自分の能力を他人に見せびらかさない(=自慢しない)ことのたとえ。
のうこう【濃厚】⇔淡白。希薄。
(1)[何もうすめていない「100%」純粋な状態(の液体や気体)、もしくは煮詰めたり圧縮して、「現状」よりもさらに中身や成分を充実させた状態。]
特別に中身(内容)が濃いこと。[色・味・匂いなどが]濃い。きついこと。
(2)粘つくような、こってりした状態。
(3)少々、「くどい!」と思えるほどの過剰なサービス。暑苦しい・匂いたつような強烈な印象。
のざらし【野晒し】古語
(1)野外で風雨に晒されること。野に晒されたもの。
(2)野外に捨て去られた人骨。骸骨。ドクロ。しゃれこうべ。(=昔、旅に出た人の中には道中、追い剥ぎや山賊に襲われたり、道に迷ってしまい、そのまま死んでしまうこともあった。その死体が「野にさらされて」骨だけになったことから)
のすたるじあ【英 nosutalgia】<同>郷愁
故郷を懐かしく思うこと・その感情。過去の物事に惹かれる気持ち。郷愁。
ののしる【罵る】
相手を傷つけ、貶める目的で、わざと下品な言葉や、本人が気にしていると思われる欠点を誇張し、悪口を言うこと。
のべるてぃ【英 novelty】
安物の時計や宝石、おもちゃなど小型の新案グッズ。企画モノ。記念グッズ。
のほうず【野放途・野方図・野放図】
(1)横柄なこと。
(2)キリがなく、際限がないこと。
(3)だらしのないこと。
※母がよく「野放図に育て過ぎた・・・」と嘆いておりました。確かに・・・。
のほほん
のんきで無頓着なさま。
−仕事(=農業をすること)
(2)野放しにされた。半分野生の。野放途の。ほったらかされた。
<類>どら
ー犬(=飼い主のいない犬)
ー猫(=飼い主のいない猫)
諺のれんにうでおし【のれんに腕押し】
[ぶら下がっている暖簾を腕で押しても、暖簾はなすがまま、なされるがままなので]こちらが積極的に意見を言ったり、働きかけても、相手はまるで反応がなく、ちっとも張り合いがないことのたとえ。
のろける【ノロける・惚気る】
第三者からすれば、うらやましくも何ともない「幸せ自慢」(=結婚・恋愛話限定)をすること。
のんぽり【ノンポリ】造語 死語
ノン・ポリシー【non policy】の略。
政治的な話題に、全く関心のない人間のこと。無党派層。
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