キンケイドウ【Kinkeidou
20世紀のおさらい辞典

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ほうき放棄】

 役割や権利、本業を放り出すこと。やめること。

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ほうこう【奉公】 死語

 仕事の経験を積むために見習いで(タダ同然で)働くこと。

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ほうこう【彷徨】

 さまようこと。当てもなくさまよい歩くこと。

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ぼうじゃくぶじん傍若無人】

 近くにいる人に遠慮せず、勝手な振る舞いをする様子。

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ほうじょ幇助】

 (犯罪となるようなことを)手助け・助言すること。

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ほうとう放蕩】

 気の向くまま、ほしいままにすること。やりたい放題にすること。道楽遊蕩
(→特に酒色に溺れて身をもち崩すような、自堕落で品行が悪い様子や人のこと。)

ー息子(=放蕩三昧の生活をしているバカ息子のこと。新約聖書にも同タイトルの説話がある。)

『放蕩息子』(新約聖書・ルカ25章11節〜32節)

あらすじ:あるところに二人の息子がいて、ある時、弟の方が父親に(自分の分の)遺産の生前贈与を要求し、弟はその金で旅に出た。遠い異国の地で、毎日を面白おかしく暮しているうちに、財産が底をついた。タイミングの悪いことにその頃、その地域で飢饉が起こり、ついには食べるものにも困り出した。そこの地主に泣きついて、どうにか「豚の世話人」(注1という職業にありついた。しかし彼は豚のエサでさえ食べられない状況(注2にあり、餓死寸前であった。

 実家では大勢の使用人達もあり余るほどの食べ物を食べられるのに、いまや自分は遠い異国の地で「のたれ死に」しそうになっている。そこでやっと彼は「実家の恵まれた生活のありがたさ」を知り、これまでの自分の甘い考えや自堕落な生活を反省した。そこで父に勘当を覚悟で、「使用人の一人」としての扱いでも良いから、実家に帰る決意をする。

 実家に戻ると遠くで父親が弟の姿を発見するやいなや、父親は彼の元に駆け寄り、大歓迎の挨拶をした。そこで弟は決死の覚悟で謝り、父に許しを請うた。父はさんざん遊び暮した彼を責めるどころか、彼に一番上等な服を着せ、指輪をはめ(注3させ、足には履物を履かせてやるよう、使用人達に言った。そして弟が無事帰って来たお祝いとして、太った子牛(注4ほふり、みんなで祝おうではないかと言った。

 祝宴は始まり、みんなが飲めや歌えのドンチャン騒ぎの中、畑仕事から帰って来た兄は、使用人に「この騒ぎは何ごとか?」と訪ねると、使用人は「弟さんがお帰りになったので、無事に戻って来たお祝いとして、お父上が子牛をほふられたのです。」と答えた。それを聞いて頭に来た兄は、家に入ろうとしなかった(※まぁ、当然と言えば当然だわな)。そこで父は兄をなだめたが、兄は父に言った。
「私は、長年ずっとお父さんに仕え、一度もいいつけにそむいたことがなかったのに、あなたは、わたくしが友人と祝宴を開くために子やぎ一頭もくださいませんでした。それなのに、このあなたの子が遊女どもといっしょにあなたの身代を食いつぶして帰ってくると、ふとらせた子牛を彼のためにほふります。(出典:『新約聖書 フランシスコ会聖書研究所・訳注(第二刷・1981年)』・251ページより)」

 すると父は兄に向かって言った。「子よ、お前はいつも私のそばにいる。私のものは全てお前のものだ。しかし、お前の弟は死んでいたのに生き返り(注5、いなくなっていたのに見つかったのだから、私が祝宴を開いて喜びあうのはあたりまえではないか。」

解説:うーん「あらすじ」なのに、こんなに長くなってしまった…。それにしても弟はこんなに好き勝手に生きてきて、自業自得の結果を招いたと言うのに、こんなに簡単に許されて良いものなんでしょうか?今まで真面目に生きて来た兄さんの気持ちを考えたら、なんだか納得のいかないお話ですよね。でも失敗した時にチャンスを与えたり、信頼を回復させる機会を与えることは大事だし・・・。

ところで、この話の登場人物であるは(全知全能の偉大な)「神」「熱心な信者」、そしてこのバカ・・・じゃなくて、(信仰を持たない一般の)人間」にたとえられています。キリストがなぜ、このような「たとえ話」を持ち出したかと言うと、要するに「どんなに最低・最悪なことをしても、そのことに本人が気づいて自分の罪を悔い改めれば、いつでも神はお許しになる。それだけ神の心と愛は広くて豊かなものだ。」と、キリストは言いたかったワケですねー。

(実際、こういうタイプの人は意思が弱くて、改心しても同じ過ちを繰り返すのがオチだと思いますが・・・)

注1:「豚」はユダヤ民族にとって、「卑しい動物」とされていたので、彼らにとってその職業は「屈辱的」なものであった。

注2:「使用人」の立場は非常に弱く、盗み食いがバレたら即刻クビになるから。

注3:指輪は「後継者」の証である。

注4:牛は彼らにとって一番の「ごちそう」である。

注5:虚飾に満ちた生活から目を覚まし、心を入れ替えて「まっとうな人間」に生まれ変わろうと決意したという意味。

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ほうふく報復】

 仕返し。敵討ち。リベンジ

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ほうふつ彷佛・髣髴】

(1)良く似ていること。別のものを見ているのに、全く同じもの連想したり、イメージさせるもの。

(2)あるかないか判らないほど、遠くにかすかに見える様子。

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ぽえむ【仏 poem】

 詩。こっぱずかしいほどファンタジィ(=幻想的)な世界観が強くにじみ出た詩のこと。

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ぼきゃぶらりー【英 vocabulary】

 語彙(力)。ある一定の範囲内で用いられる言語を集めたもの。

ある人が使用する言葉(単語)の数。言語に関する表現能力・総知識。

<同>語彙

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ぽけべる【ポケベル】短縮

 ポケット・ベル[Pocket Bell]の略。

(プッシュ回線の電話で)相手のポケベル番号に電話し、プッシュボタンの数字を駆使して、決められた文字数内でメッセージを入力する絶滅寸前の情報伝達機器。

 相手からメッセージが来ると、音が鳴ったり、振動で着信を知らせる機能をもつ。小さくて手軽なことと、家族の目を気にすることなく、友達や恋人と少ない文字数でコミュニケーションが取れたので、当時の若者に受けていた。休み時間になると、学校周辺の公衆電話に行列が出来るほどのブームとなり、'94年には全盛期を迎えたが、'96年以降は携帯電話にとって変わられた。

 その影響で '99年にポケベル大手の東京テレメッセージが事実上、倒産した。1968年以来のサービスを続けてきた老舗のNTTドコモでさえ、'07年3月末にポケベルサービスを廃止と、今や衰退の方向に向かっている。

<省略>P.B ベル

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ほご【反故・反古】 短縮

[「ほんご」が変化した「ほうご」の短縮]

(1)(紙がまだ貴重であった時代に、文字や絵をかいた紙の裏を利用していたことから)不用となった文字や絵の紙のこと。

(2)ーにする(=不用の物として捨てることから、約束や取り決め、契約などを一方的に破ること)。

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ぼこるボコる】造語 短縮

 ボコボコ(擬音)に殴ること(若者用語)。袋だたきにすること。

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ほしづきよ星月夜】古語

(1)月のない星明かりだけの夜空。

(2)[和歌や俳句の世界で秋の季語。]「鎌倉(山)」の枕詞。

※「白浪五人男」の芝居の中で、「(稲瀬川)勢揃い」の場面で、赤星十三郎のツラネセリフにも登場する。この場合、(1)の「月のない星明かりだけの夜空」と、極楽寺切通しの先・坂の下にある星月夜の井戸とをかけている。

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ぽじてぃぶ【英positive】⇔ ネガティブ

 積極的な。物事を良い方へ考えたり、前向きに考えて行動すること。

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ほすてす【英 hostess】

 (パーティーや晩餐会、宴会などで)「お客様」をもてなす役割の女性。女主人。

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ほすと【英 host】

 (パーティーや晩餐会、宴会などで)「お客様」をもてなす役割の男性。主人。

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ぽすと【英 post】

(1)郵便ポスト。郵便受け。

(2)地位。部署。

(3)次世代。次期。次席。

※具体的にどのような様式だったのか、よく覚えていないけれど、80年代に流行った「ポスト・モダン」とは、「次世代型モダン様式」ってことらしい。

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ほぞのおがき【臍の緒書き】古語

 へその緒入りの小箱などに親子の名前や、出生日時を記したもの。当時の出生証明。
大昔は亡くなった時に、その人の「臍の緒書き」の小箱も一緒に棺桶に入れて埋葬したらしい。

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ぼでぃこんボディコン】短縮 死語

 ボディ・コンシャス[英 body conscious]の略。

「肉体意識的」という意味で、体型がくっきり現れるほど、体にぴったり作られた衣服のこと。'80年代後半('87)から、ジュリアナ東京全盛期('90〜'93)にかけて流行した女性の服装。アズディン・アライアというデザイナーが、創始者とされる。

<関連>イケイケワンレン

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ぽてんしゃる【英 potential】

 (潜在的な)可能性。

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ぽーとふぉりお【英 portfolio】

(1)紙挟み。紙挟み式の書類ケース。ファイル。

(2)有価証券一覧表。

(3)自分の代表的な作品集。(紙挟み式の)画集、

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ぽーとれーと【英 portrait】

 肖像。肖像画。(肖像)写真。(言葉による)描写。

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ほふる【屠る】死語

(1)鳥や獣の体を切り裂くこと。

(2)(戦争で)敵を皆殺しにする。

(3)(試合で)敵を負けさせること。

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ぼろ【襤褸・ボロ】

(1)使い古して擦り切れて、傷んだ状態の衣服・布きれのこと。

(2)今にもつぶれそう・壊れそうなもの。

(3)[(1)との関連で「ほころび」が出ることから]

ーが出る(=どんなにウソをついて誤魔化しても、自分の正体や欠点があからさまにバレること。お粗末なこと)。

<類>馬脚を現す。お里が知れる。

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ぼろ【ボロ】造語

(1)信じられないくらいに手間と元手が安いこと。

<例>

・ー儲け(=少ない手間と工夫だけで、まるまると儲けること)

・ーい商売(=かかった手間とお金が異常に少ないのに、非常に利益の大きい商売のこと)

(2)あまりにもひどい状況で、お話にならないこと。
<例>−負け

(3)あまりにも仕事が適当で、(第三者から見て腹が立つぐらい)雑なこと。

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ぼろんじ【梵論字】古語

 ぼろの古語。虚無僧

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ほわいえ【仏 foyer】

 劇場やホテルなどの休憩場所。ロビー。

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ほわいときゅーぶ【英 White cube】

 1929年にニューヨーク近代美術館(MOMA)がはじめた、展示方法。

 無機質で平滑な壁面と真っ白い空間を演出することで、作品の由来や出自(=政治的背景や、宗教的な意味合いなど)を排除し、「作品だけ」を際立たせる目的の展示方法。

 真っ白い壁が、「額縁」がわりの役割を果たす。

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ほんい本意】他意

 その人自身の正直な気持ち。本来のその人の考え。

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ぽんこつポンコツ】俗語 死語?

 古くて今にも壊れそうなもののこと。

「ぽんこつ」の由来は諸説あり、

(1)自動車解体説…いらなくなった自動車を解体する時に、大きな金づちで叩いて骨格だけにすることから、「廃車寸前」の自動車を「ポンコツ」と言うようになった説。(なお、この時使う金づちも「ポンコツ」という)

(2)「げんこつ」説…相手をげんこつ(=握りこぶし)でポンと殴って、やっつけることから、「ポンコツ」という言葉が出来たという説。

(3)西洋人勘違い説…西洋人が「拳骨(げんこつ)」を聞き間違えて、「ポンコツ」となった説。

(4)合成語説…英語のpunish[訳:やっつける]「げんこつ」の合成語。

※『オレンジページ』(1997年9月17日号135ページ)によると、阿川弘之の小説『ぽんこつ』から一般的に広く知られるようになったらしい。題名の「ぽんこつ」は凡人の意味の「凡骨」とかけたものともいわれているそうだ。

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ぼんこつ凡骨】

 平凡な能力と素質(の人)のこと。

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ぼんさい凡才】⇔天才

 ごくごく平凡な才能(しかない人)。

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ぼんじん凡人】⇔天才偉人

 ごくごく平凡な能力をもった人のこと。これといった野心も向上心もなく、自分を高める努力もしてこなかったため、社会的になんの影響を残すこともないまま、一生を終える人のこと。

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ぽんちえポンチ絵】 死語

 漫画。(チャールズ・ワ−グマンが1862(文久2)年に発行した時局風刺雑誌『ジャパン・パンチ』に由来する)

※幕末から明治初年にかけて流行った言葉。日本には既に「浮世絵」という土台があり、少ないコマと文章の風刺漫画「ポンチ絵」が民衆に受け入れられた。ちなみに「漫画」という言葉が普及したのは大正時代になってからのことである。

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ぼんのう煩悩】

 心身を悩ます全ての欲望。悩みや迷いのもとになるモヤモヤとした欲望や、雑念。

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ぼんよう凡庸】

 平凡で全然目立たず、ありふれていること。

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ほんりゅう【本流】⇔支流

(1)大元の川の流れ。本筋。

(2)主流派。その世界ではメジャーな存在のグループ。

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ほんろう翻弄】

 わがままや気まぐれで相手を振り回すこと。もてあそぶこと。

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