キンケイドウ【Kinkeidou
20世紀のおさらい辞典

や行

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やきもち【焼き餅】


 餅を軽く火であぶって焼くこと。

ーを焼く(=嫉妬の口語的表現。嫉妬した女性がほっぺたを膨らまして、すねている様子が、餅を焼いて膨れるさまに例えられたものと言われている)。

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やくばらい【厄払い】古語 歌舞伎 


(1)江戸時代、大晦日や節分など「季節の変わり目」の夜に、あちこちの家を訪れ、掛詞の多い厄難を払う言葉(=祝詞)を唱え、金銭や豆をもらって廻る、門付け芸人のこと。

(2)その口調を真似た、縁語や掛詞を多用した七五調のセリフ術。

『白浪五人男』の「浜松屋」の場面で、弁天小僧菊之助が自分の出生を語るセリフがそれ。

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やくぶそく【役不足】⇔力不足


 割り当てられた役(仕事)が、自分の能力よりも低くすぎ(て不満であ)る状態。

<類>髀肉之嘆宝の持ち腐れ

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やけいしにみず【焼け石に水】


[熱せられた石に水をかけても、水があっという間に蒸発してしまうように]
今さら手遅れなこと。

<類>泥棒を見て縄をなう

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やくざヤクザ】⇔堅気


 「まとも」でない(性質・職業の)人や、モノのこと。
一般に暴力団関係者のことを言う。「不良」の親玉。

※もとは「役立たず」の意味。

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やさしさ優しさ】


 (他人に対して)「思いやり」があること。ただし、そこに誠意や責任感がなければ、それは本物ではない。面倒な事に関わりたくないから、他人の横暴を黙認したり、自分の「弱さ」を「優しさ」とすり替えるのは、単に「狡い」だけである。相手を甘やかすばかりが愛情や-ではない時もある。

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やつ【谷(津)】古語


 谷。山に囲まれた地域。谷戸(やと)ともいう。

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やばん野蛮】


(1)未開拓で原始的な世界・ものを批判する言葉。

(2)言動が荒っぽく、野暮なこと・様子。

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やっぴー【英 yuppie】短縮


 ヤング・アーバン・プロフェショナルズ[young urban professionals]の略。
大都市('80年代後半頃はアメリカのニューヨーク周辺に住む人達に限定されていた)に住む、高学歴で専門職の超金持ちのエリート、かつ上昇志向の強い青年実業家達のこと。

 日本もバブル景気の頃はヤンエグなる青年実業家が存在した。

 似たようなもので最近、(ごく一部のメディアで)話題になっているのは、都市部に住むオシャレで高級ブランドを身につけた、ちょっとナル入っている独身ビジネスマンのことを「メトロ・セクシャル」、略してメトセクと呼ぶらしい。

※当時のアイドル“のりピー”(=酒井法子)が発する、「やっぴ〜」(訳・やっほー)のことではない。

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やぼ野暮】⇔いき


(1)世間の事情や慣習にうとく、周囲の人(達)の微妙な人間関係の変化や、感情の動きに鈍感で気がきかない様子・人。

(2)転じて洗練されていなくて、田舎くさい様子・人のこと。

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やぼようヤボ用】死語


 ごくごく私的で「つまらない用事」のこと。

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やまぐちなおよし山口尚芳】


山口尚芳または、『ソレイケ 20世紀のおさらい辞典』p40参照。
<関連>岩倉使節団

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やまんばヤマンバ】[山姥]


(1)山奥に住み、人を食うと言われている、恐ろしい(形相の)老婆の妖怪、古語「やまうば」が変化したもの。西洋の「魔女」と近い存在。

(2)ーギャル(死語)の略。おそらく元は黒人のファッションとメイクを真似たブラック&ビューティーが発端で、それを狙ったブランド(渋谷109<マルキュー>にある)、エゴイストのカリスマ店員の影響から、急激に増殖('99〜'00)したものと考えられる。コギャルの末路。

 超ミニで靴は厚底と、服装はギャルだが、白髪に近い金髪に、ガングロ(=ガンガンに黒く日焼けした状態。「顔黒」は当て字)、まぶたと唇は白く塗り、つけ睫毛を何段にも重ねた上に、アイラインとマスカラを塗る※という化粧が異様であったため、名づけられた。(→2000年に横暴な言動のアマゾネスに進化したらしい。その後2003年冬あたりから「マンバ」として復活。「マンバ」はカラフルな髪の毛、アイラインと睫毛を上下に強調、鼻筋を白くするメイクらしい。)

 尚、色の黒さはバチグロが一番黒いとされている。

 バチグロ(最上級)>オニグロ>ゴングロ>ガングロ

※「盛る(=厚塗の化粧のこと)」という表現は、彼女達から。

<関連>ギャルコギャル(死語)。日サロ

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やゆ【揶揄】


 皮肉まじりにからかうこと。

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やんえぐ【ヤンエグ】死語 短縮


 ヤング・エグゼクティブ[young executive]の略。
 日本がバブル景気で浮かれていた頃、「青年実業家」のことを、こう呼んでいた。

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やんきー【米 Yankee】


(1)アメリカ北部(特にニュー・イングランド州)生まれの人、一般にアメリカ生まれの人、生っ粋のアメリカっ子。

(2)「ヤンキー流の」。「アメリカ人の」。(この場合、主に南部のアメリカ人がアメリカ北部の人間を「粗野なイナカ者」呼ばわりする時や、ヨーロッパの人が「アメリカ<人>」を侮蔑する時に用いる言葉)。

(3)どういうわけか日本では(暴走族系の)「不良」の意味で使われる。もしや彼らが人目を気にせず、道ばたにしゃがみ込む「-座り」(=和式便所のポーズ)が語源か?あるいは彼らの頭が金髪で、公共の場所でガムを嚼んだりする「行儀の悪さ」が、「アメリカかぶれ」っぽいからか?[憶測]

[正解]ウィキペディア(Wikipedia)で調べたら、なんと大阪の河内(読み:かわち)地方の不良が使っていた方言「〜やんけ。」がなまって、ヤンキーという呼び名が広まったそうな。

※というワケで、(3)はまちがい。
ありがとう!ウィキペディア。これで一つお利口になったよ。

 あとは大阪の若者が集うアメリカ村、略してアメ村で購入した舶来モノの派手なアロハを、その地域の不良が着ていたから、という説もある。

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やんちゃ[やにちゃの変化ともいわれる]<同>腕白


(1)子供が駄々をこね(て暴れ)ること。

(2)いたずら

(3)(若さと勢いにまかせて)暴れまくること。

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やんままヤンママ】短縮


(1)「ヤングママ[young mama]」の略。10〜20代前半の若い母親のこと。

(2) (1)の条件を満たした「ヤンキー(風)のママ」の略語。

服装はギャルだが、目つきが鋭く、金髪といきすぎた細眉、真っ赤な口紅が特徴。子供の服や髪の色も、「自分とお揃い」にしたがり、派手な色を好むようである。

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ゆいがどくそん唯我独尊】


[釈迦が誕生してすぐに言ったとされる言葉。誕生してすぐに七歩歩き、右手で天を、左手で地を指し、「天上天下唯我独尊(読み:てんじょうてんがゆいがどくそん)」と言ったという伝説から]

自分がただ一人の存在であること。

*「オレさまが一番偉い」という思い上がった考えの時にも使われる。

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ゆうえつかん優越感】⇔劣等感


 他人に対して、自分の容姿や能力、境遇などが「優れている」ことを証明し、見せつけたいという(歪んだ)感情・欲望。タチの悪い自己満足。

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ゆうが優雅】<同>優美


 ものごし(=言葉や態度)が優しく、上品であること。

<同>優美

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ゆうきょう遊興】


 楽しく愉快に遊ぶこと。

ー費(=遊び回るために必要なお金)

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ゆうごう融合】


 (溶けあって)ひとつになること。
ブレンドミックス

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ゆーざー【英 user】


 (主に機械や器具の)使用者。利用者。ユーザー。

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ゆうじょ遊女】


 「遊び」の対象の女。ようするに売春婦のこと。

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ゆうとう優等】⇔不良


 (性格や性質、態度が)模範的で優秀であること。

<例>優等生(=模範的で優秀な生徒)

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ゆうとう遊蕩】<同>放蕩


 気の向くまま、ほしいままに遊び暮すこと。

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ゆーとぴあUtopia】


[ト−マス・モアの空想的社会小説から]理想郷。理想の社会。理想的な計画。

<類>桃源郷

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ゆうび優美】<同>優雅 エレガント


 ものごし(=言葉や態度)が美しく、上品であること。エレガント

<同>優雅。エレガント。

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ゆうめいむじつ有名無実】 <同>羊頭狗肉


 名前ばかり立派で実質が伴わないこと。

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ゆうゆうじてき悠々自適】


 世の中の煩わしさから離れて、心穏やかに過ごすこと。

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ゆえん由縁】


 由来。縁(=関係)があること。

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ゆかい愉快】⇔不愉快


 楽しくて気分が良いこと。面白いこと。

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ゆすり強請(り)】 <同>恐喝


 [語源は「揺すり」から]

人の感情に揺さぶりを掛けて、動揺させる手法で、脅して金品を巻き上げること・人。恐喝。カツアゲ。

※ゆすりはたかりとセットでよく使われる。

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ゆだねる委ねる】


 (相手や「運」に)身をまかせる。

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ゆにぞん【ラ 英 unison】


(1)調和。〜との一致(〜with)。

(2)[音楽用語]ユニゾン。斉唱(=一斉に歌うこと)。同音。

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ゆびきたす【ラ yubiquitos】


 ラテン語で「同時に至る所に存在する」という意味。最近、注目の次世代型情報システムのことで、いつでもどこでもコンピューターを簡単に利用できる環境、ユビキタス・コンピューティングを指す。

 どうやらこの技術?を使えば、人間の行動に従ってコンピューターが先回りして情報を伝達したり、知りたい情報がどこでも入手できるようになるということらしい。

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ゆみずのごとく【湯水のごとく】


 勢いよく湧き出る自然の(温)泉や河川の水のように、(なくなることを心配することなく)思いっきりジャブジャブと金銭を使うこと。

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よういしゅうとう用意周到】


 事前から用意が十分に整っていて、手抜かりのないこと。

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ようえん妖艶】


 妖(あや)しくも色っぽい雰囲気。

一般に「魔性の女」系の悪女を形容する時に使われる。

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ようしき様式】


(1)歴史的・社会的に自然と似たような性質・同類のものが集って、出来た共通の型や方法。

(2)(社会的な常識や慣例などに従った)決められた一定の形式。

(3)建造物や文芸作品などに見られる「特有」の表現形式。

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ようしゃ容赦】


 罪を許し、そのことに関しては文句を言ったり、責めたりしないこと。

<例>情けーもない(=少しも手加減することなく、徹底的に相手を責めること)。

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ようとうくにく羊頭狗肉】 <同>有名無実


[羊の頭を看板に出しておきながら、実際は犬の肉を売っていたという中国の故事から]

 見かけばかりが立派で、内容が伴わないことのたとえ。見かけ倒し。

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よこれんぼ横恋慕】 <同>岡惚れ


(1)他人の恋人もしくは配偶者を勝手に好きになって、夢中になっている状態。

(2)相手の気持ちなどお構いなしで、一方的に熱を上げること。

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よた(もの)与太(者)】


 まともな定職につかず、ギャンブルで儲けた金や他人からまき上げた金(=恐喝や詐欺など)などの「あぶく銭」で遊び歩いたり、その日暮らしの生活をする不良やくざ

俗語)よたもん。与太郎(=そういう人物を人名に置き換えたもの)。与太公(=そういう人物を人名に置き換えたもの)。

ーを飛ばす(=いい加減で口から出任せの適当なことばかりを言うこと)。

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よばたらき【夜働き】


(1)夜、働きに出ること。夜に活動すること。

(2)一般に泥棒が夜、盗みに入ること。

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よりすぐり選りすぐり】


 多くの中から選び抜く(こと)。えりすぐる。

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よわりめにたたりめ【弱り目にたたり目】


[視力の弱っている目に、追い討ちをかけるように怪我をして、視力がさらに弱まること]

 不運の人にさらに苦痛や不幸が重なること。

<類>泣き面に蜂

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